映画に登場するベスパ:ベスパが印象に残る映画3選『さらば青春の光 』ほか

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映画とベスパ

ベスパは、そのクラシックで洗練されたデザインから、映画においても多くの印象的なシーンを彩っています。今回は、ベスパが特に印象的に登場する3つの映画を紹介します。

ベスパと映画の関係性

ベスパは、1946年にイタリアのピアッジオ社によって開発されたスクーターです。その名前はイタリア語で「スズメバチ」を意味し、その独特なデザインと軽快な走行性能から、瞬く間に世界中で人気を博しました。ベスパは、単なる移動手段にとどまらず、ファッションやライフスタイルの象徴としても愛されています。

映画の世界では、ベスパは特にヨーロッパ映画で頻繁に登場し、その象徴的なスタイルがキャラクターの個性や物語のテーマを強調する役割を果たしています。ベスパに乗るキャラクターは、多くの場合、自由で冒険心に溢れた人物として描かれることが多く、その姿は観客に深い印象を残します。

以下に紹介する3つの映画は、それぞれ異なる時代背景やストーリーの中で、ベスパが重要な役割を果たしています。『ローマの休日』ではロマンチックな冒険の象徴、『さらば青春の光』では反抗と自由の象徴、『ヴァチカンのエクソシスト』では日常と使命感を象徴するアイテムとして登場します。それでは、各映画におけるベスパの魅力を詳しく見ていきましょう。

1,ロマンチックな冒険の象徴

ローマの休日 (Roman Holiday)

1953年に公開されたウィリアム・ワイラー監督の名作『ローマの休日』は、ベスパの魅力を世界中に知らしめた映画の一つです。オードリー・ヘプバーン演じる王女アンと、グレゴリー・ペック演じる新聞記者ジョーのローマでの一日を描いたこの映画では、二人がベスパでローマの街を駆け抜けるシーンが特に印象的です。

あらすじ

王女アン(オードリー・ヘプバーン)は、ヨーロッパ各国を公式訪問中の若き王女です。しかし、窮屈な宮廷生活に疲れ果て、ついには自由を求めてローマの街へと逃げ出します。街中で疲れ果てたアンは、偶然出会った新聞記者ジョー・ブラッドレー(グレゴリー・ペック)に助けられ、彼のアパートで一晩を過ごします。ジョーは翌朝、彼女が王女であることに気付き、特ダネを狙って一日中彼女と一緒に過ごすことを決意します。二人はローマの観光名所を巡り、楽しい時間を過ごすうちに、次第にお互いに惹かれていきます。

タイトルローマの休日
公開年1953年
アメリカ
上映時間118分 
ジャンル恋愛
配信サービス配信状況
U-next
NETFLIX×
Amazonプライムビデオ
Hulu

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※動画の配信情報は2024年6月時点のものです。配信状況により無料ではない場合があります。最新の配信状況は各動画配信サービスの公式サイトでご確認ください。

ベスパのシーン

王女アンは、自分の身分を隠して自由を満喫するために、ジョーとともにローマの観光地を巡ります。このとき、二人はベスパに乗ってローマの石畳の道や歴史的な建物の間を軽快に走り抜けます。このシーンは、ローマの美しい風景と相まって、ベスパの自由で冒険心を象徴しています。特に、スペイン階段やコロッセオといった観光名所をバックにしたシーンは、映画の中でも特に記憶に残る場面として多くの観客に愛されています。

この映画の成功により、ベスパは一躍世界中で人気となり、その後の映画やポップカルチャーにも大きな影響を与えました。『ローマの休日』は、ロマンチックなストーリーと美しい映像、そしてベスパが織りなす自由でちょっと危険な冒険の象徴として、今なお多くの人々に愛されています。

2,自由と反抗の精神を象徴

さらば青春の光 (Quadrophenia)

1979年に公開された『さらば青春の光』は、1960年代のロンドンを舞台に、モッズと呼ばれる若者たちの文化を描いた映画です。フィル・ダニエルズ演じる主人公ジミーは、ベスパに乗って街を疾走し、仲間たちとともに自分たちのアイデンティティを模索します。特に、ベスパに乗って海岸沿いを走るシーンは、モッズの象徴であるとともに、自由と反抗の精神を象徴しています。

あらすじ

1960年代のロンドンで、若者たちの間で流行したモッズとロッカーズという2つの対立するサブカルチャーを背景に展開されます。主人公のジミー(フィル・ダニエルズ)は、平凡な家庭に生まれ育ち、退屈な仕事に従事しながらも、モッズのスタイルとライフスタイルに強く魅了されている若者です。

ジミーと彼の友人たちは、ベスパに乗って街を疾走し、カッコいいファッションや音楽を楽しむ日々を送っています。ジミーは、自分がモッズであることに誇りを持ち、そのスタイルを通じて自己を表現しようとします。しかし、ジミーの生活は次第に崩壊し始め、家庭内の不和や恋愛の挫折、さらには仲間との摩擦が彼を追い詰めていきます。

タイトルさらば青春の光
公開年1979年
イギリス
上映時間117分 
ジャンル青春・ドラマ
配信サービス配信状況
U-next
NETFLIX×
Amazonプライムビデオ×
Hulu×

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※動画の配信情報は2024年6月時点のものです。配信状況により無料ではない場合があります。最新の配信状況は各動画配信サービスの公式サイトでご確認ください。

ベスパのシーン

ジミーがベスパに乗って街を駆け抜けるシーンは、この映画の中でも特に印象的です。ベスパは、モッズたちの象徴的な乗り物であり、彼らの自由と反抗の精神を体現しています。映画の中で、ジミーはベスパに乗ってロンドンの街や海岸沿いを走り抜け、モッズたちが集まるクラブやパーティーに繰り出します。特に、海岸沿いでの大規模な乱闘シーンは、モッズとロッカーズの対立を象徴し、ジミーの心の葛藤を映し出しています。

『さらば青春の光』は、モッズ文化とその背景にある若者たちの反抗心を鮮明に描き出した映画です。ベスパは、ジミーと彼の仲間たちのアイデンティティの象徴として重要な役割を果たし、観る者に強烈な印象を残します。この映画を通じて、ベスパは単なる乗り物ではなく、若者たちの自由と自己表現の象徴として、今もなお輝き続けています。

3,日常の一部としての象徴

ヴァチカンのエクソシスト (The Pope's Exorcist)

2023年に公開された『ヴァチカンのエクソシスト』では、ベスパが意外な形で登場します。ラッセル・クロウ演じるガブリエル・アモルト神父は、悪魔払いの専門家として知られる実在の人物で、その日常の移動手段としてベスパを利用しています。映画の中で、ベスパに乗ってイタリアの街を巡るシーンは、神父のカジュアルな一面とともに、彼の活動の舞台であるイタリアの風景を美しく映し出しています。

あらすじ

『ヴァチカンのエクソシスト』は、実在のエクソシスト、ガブリエル・アモルト神父の回顧録に基づいた物語です。ガブリエル・アモルト神父(ラッセル・クロウ)は、バチカンで公式に認められた悪魔払い師であり、数多くの悪魔祓いの儀式を執り行ってきた人物です。物語は、アモルト神父がある少年の悪魔憑き事件に関わるところから始まります。

アモルト神父は、その専門知識と経験を駆使して、少年を救うために立ち向かいます。しかし、彼が直面する悪魔は強力であり、彼の信仰と知識を試されることになります。アモルト神父は、ヴァチカンの支援を受けながら、悪魔の正体を暴き、少年を救うために全力を尽くします。

タイトルヴァチカンのエクソシスト
公開年2023年
アメリカ・イギリス・スペイン
上映時間103分 
ジャンルスリラー・ホラー
配信サービス配信状況
U-next×
NETFLIX×
Amazonプライムビデオ
Hulu×

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※動画の配信情報は2024年6月時点のものです。配信状況により無料ではない場合があります。最新の配信状況は各動画配信サービスの公式サイトでご確認ください。

ベスパのシーン

この映画の中で、ガブリエル・アモルト神父は、ベスパに乗ってイタリアの街を巡るシーンが描かれています。このシーンは、彼のカジュアルな一面とともに、彼が日常的に移動するための手段としてベスパを利用していることを示しています。ベスパに乗って教会やヴァチカンの周辺を移動する姿は、イタリアの美しい風景と相まって、映画の雰囲気を一層引き立てています。

ベスパはここでも単なる交通手段以上の役割を果たしており、ガブリエル・アモルト神父の人間味と親しみやすさを強調するアイテムとして機能しています。ベスパに乗るシーンは、彼の使命感と日常の一部を垣間見ることができ、観客に親近感を抱かせる効果があります。

まとめ

ベスパは、映画の中でただの交通手段としてだけでなく、キャラクターの個性や物語のテーマを強調する重要な役割を果たしています。『ローマの休日』のロマンチックな冒険、『さらば青春の光』の反抗と自由、『ヴァチカンのエクソシスト』の日常と使命感。それぞれの映画において、ベスパはその魅力を存分に発揮し、観る者の心に強く印象を残しています。

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