運命のいたずら?交わるはずのなかったふたりが紡ぐ映画『ザ・スイッチ』『ファイトクラブ』他

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運命のいたずらか、必然か?

本記事では、異なる背景を持ち、本来ならば決して交わることのなかった二人が予想もしない形で出会い、その結果として展開されるドラマを描いた映画作品をピックアップしています。

1,女子高生と殺人鬼の体が入れ替わってしまう!?

ザ・スイッチ

「ハッピー・デス・デイ」シリーズで、一躍モダンホラーの寵児となったクリストファー・ランドン監督が描く、最悪な入れ替わりを描いた作品。

平凡な高校生活を送る女子高生ミリーは恐怖の殺人鬼に襲われます。しかし、古代の呪いのダガーによる攻撃が原因でミリーと殺人鬼の体が入れ替わってしまいます。殺人鬼の体に閉じ込められたミリーは、自分の身体を取り戻すためには24時間以内に呪いを解く必要があることを知ります。一方、ミリーの体を手に入れた殺人鬼は、その新しい姿を利用して更なる殺戮を計画し…

タイトルザ・スイッチ
公開年2020年
アメリカ
上映時間101分 
ジャンルホラー・コメディ

見どころ

『ザ・スイッチ(Freaky)』は、一見すると単なるホラー映画ですが、その核には「高校生とおじさんの入れ替わり」というユニークな設定で、おじさんが女子高生として振る舞う様子などで怖さに中にも笑いが散りばめられています。この映画では、殺人鬼と入れ替わったミリーが、自分が本当に誰であるかを周囲に信じてもらうための努力を通じて、見た目における不均衡を鮮やかに可視化します。特に、「女の子」の生きにくさを感情的に描き出しています。

2,ただヒッチハイカーを乗せただけなのに

ヒッチャー

『ヒッチャー』は、1986年に公開されたスリラー・ホラー映画で、一人の若者がヒッチハイカーを拾ったことから始まる恐怖の体験を描いています。

若いドライバーのジムは、長距離ドライブ中に一人のヒッチハイカー、ジョン・ライダーを拾います。しかし、ジョンはただの放浪者ではなく、冷酷で計算高い連続殺人犯でした。車内での一触即発の状況を逃れたジムは、やがてジョンの恐ろしいゲームの中に巻き込まれていきます。ジョンはジムを自身の犯罪に巻き込むことで、彼を追う警察からの疑いの目をジムに向けさせようとします。

タイトルヒッチャー
公開年1986年
アメリカ
上映時間98分 
ジャンルスリラー

見どころ

『ヒッチャー』は、主人公ジムと謎多きヒッチハイカー、ジョン・ライダーとの間の心理戦が最大の見どころです。ジムが一瞬の好意からジョンを車に乗せたことが、予測不可能な連続する危険な状況へと導きます。ジョン・ライダーのキャラクターは、その計算高く、冷酷無比な行動で観客を緊張のどん底に陥れます。

終始予測不能な展開が続き、そのスリルとサスペンスで観る者を画面に釘付けにします。この映画は見逃せない作品です。

3,白夜の下での心理戦

インソムニア

『インソムニア』は、2002年に公開されたアメリカのサイコスリラー映画で、クリストファー・ノーラン監督が手がけています。この作品は、アラスカの白夜が続く小さな町を舞台に、ロサンゼルスから派遣された熟練の刑事が、若い女性の殺害事件を解決しようと奮闘する様子を描いています。

刑事ウィル・ドーマー(アル・パチーノ)は、事件の調査中に誤って相棒を射殺してしまい、その事実を隠蔽しようとします。しかし、その瞬間を目撃した主犯容疑者(ロビン・ウィリアムズ)が彼に接触してきます。不眠症に悩まされながらも、ドーマーは容疑者との心理的な駆け引きに巻き込まれていくことになります。

タイトルインソムニア
公開年2002年
アメリカ
上映時間119分 
ジャンルスリラー・サスペンス

見どころ

『インソムニア』の最大の見どころは、アル・パチーノ演じるウィル・ドーマー刑事の深い内面的葛藤と、彼が置かれた極限状態の中での心理戦です。アラスカの白夜という特異な環境下での、睡眠不足が引き起こす精神的な不安定さが、彼の判断を狂わせ、事件の解決を一層困難にしています。ロビン・ウィリアムズが演じる容疑者との間の緊張感あふれる対峙は、見る者を画面に釘付けにします。

また、この映画は、キャラクターが直面する道徳的なジレンマと、彼らの行動が引き起こす予期せぬ結果を巧みに描いています。ウィル・ドーマー刑事が真実と正義、自己保存の間で揺れ動く様は、観る者に深い印象を残します。クリストファー・ノーラン監督の手腕が光る、緊迫感とサスペンスに満ちた展開は、心理スリラーとしての完成度の高さを示しています。

4,漫画家とその漫画を模倣した殺人鬼

キャラクター

『キャラクター(2021)』は、日本のサスペンス・スリラー映画で、菅田将暉と本作が俳優デビューとな「SEKAI NO OWARI」のボーカルであるFukaseが共演した作品です。

若手漫画家の山城新伍(菅田将暉演)が主人公で、彼が描く漫画のキャラクターが現実の世界で連続殺人を犯すという、現実とフィクションが交錯するストーリーを展開します。山城は自身の作ったキャラクターが犯罪に手を染める現実を受け入れられず、真相を追い求めるが、その過程で自らも疑われる立場に追い込まれます。Fukaseは、この物語において謎多きキャラクターを演じており、彼の演技が新たな魅力を映画に加えています。

タイトルキャラクター
公開年2021年
日本
上映時間125分 
ジャンルスリラー・ドラマ

見どころ

『キャラクター(2021)』の見どころは、主人公が創造した漫画のキャラクターが現実世界で殺人を行うというユニークな設定です。創作と現実の境界が曖昧になり、観客は山城が直面する道徳的・心理的な葛藤と緊張感を共有します。菅田将暉の繊細で力強い演技と、Fukaseの新鮮な演技が融合し、不気味で緊迫感あふれる雰囲気を作り出しています。

5,相反する性格が織りなす社会とカオス

ファイトクラブ

『ファイトクラブ』は、1999年に公開されたアメリカの映画で、デヴィッド・フィンチャーが監督を務めています。この映画は、チャック・パラニュークの同名の小説を基にしており、エドワード・ノートンが主人公のナレーター、ブラッド・ピットが彼のカリスマ的な新しい友人タイラー・ダーデンを演じています。

物語は、不眠症に悩む平凡な男が、飛行機の中でタイラー・ダーデンと出会い、彼の影響で地下のファイトクラブを設立することから始まります。このクラブは、消費社会に圧倒された男性たちが集まり、素手で戦うことで自己を解放する場となります。しかし、クラブの活動は次第にエスカレートし、やがて予測不能な暴力的な方向へと進んでいく。

タイトルファイト・クラブ
公開年1999年
アメリカ
上映時間139分 
ジャンルアクション・ドラマ

見どころ

『ファイトクラブ』の最大の見どころは、社会的規範と個人のアイデンティティとの衝突を探求する独特のストーリーです。エドワード・ノートンとブラッド・ピットの演技が、この複雑で心理的なドラマに深みを加えています。映画は、男性性、消費社会の批判、そして個人の自由と自己発見のテーマを巧みに絡め取りながら展開します。

タイラー・ダーデンのカリスマとその哲学は、多くの観客に強い影響を与え、文化的なアイコンとなりました。映画のビジュアルスタイルと編集技術も特筆すべき点で、その独特なアプローチが観客を引き込む要素の一つです。また、サプライズに満ちた結末は、映画史に残る驚きの展開として広く知られています。

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