インド映画「きっと、うまくいく」徹底解説 - 今を生きることの大切さを知る

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きっと、うまくいく

インド映画「きっと、うまくいく」をより楽しむために抑えておきたいポイント

この映画はただのコメディ映画はではなく、青春・ミステリ・社会問題・ラブロマンスなどのあらゆる要素が詰め込まれているので約3時間があっという間で、見終わった後にちょっと頑張ってみようかなと思える映画です。

インドで興行収入ナンバーワンを記録した大ヒットコメディドラマでもある「きっと、うまくいく」を最高に楽しむための、まだ観てない人は観たくなるような、観たことある人ももう一度見たくなるような知識をまとめました。ネタバレはないので安心してご覧ください。

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こんな人にオススメ

  • とにかく笑いたい
  • やりたいことがあるけど一歩踏み出せない
  • 初めてインド映画を見る
  • 将来に不安で悩んでる

「 きっと、うまくいく 」とは

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きっと、うまくいく [ アーミル・カーン ]
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映画概要

タイトルきっと、うまくいく ( 英語 : 3 Idiots )
公開年2009年 ( 日本 2013年公開 )
インド
上映時間170分 
ジャンルドラマ・青春・コメディ
配信サービス配信状況
U-next
NETFLIX×
Amazonプライムビデオ△(レンタル)
Hulu

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※動画の配信情報は2023年5月時点のものです。配信状況により無料ではない場合があります。最新の配信状況は各動画配信サービスの公式サイトでご確認ください。

主要人物

きっと、うまくいく 

ランチョー

型破りな自由人だが、誰よりも友人想い

ファルハーン

機械より動物と写真が好き

ラージュー

なんでも神頼みの苦学生

どんな映画か

ひとことで表すとエンジニアの卵である3バカトリオの葛藤と友情を描いたコメディ映画です。

ただのコメディ映画はではなく、青春・ミステリ・社会問題・ラブロマンスなどのあらゆる要素が詰め込まれています。学歴競争が過熱するインドの教育問題をメインテーマに、今を生きることの素晴らしさ そして、知識を身につけ新たな世界を知ることの楽しさを表現しています。また従来のインド映画らしさを残しながらも、新たなインド映画の魅力が満載の映画です。

インド歴代最高の国際インド映画アカデミー賞で16部門を受賞したこの作品は、アメリカや日本を含む世界中で高い評価を受けて話題になり世界各地でリメイクも進んでいる注目作です。

予備知識

インドでは学歴競争社会が社会問題に

公開当時のインドでは一流大学へ入学し、トップエリートになることが唯一の人生の成功とされていました。加熱するインドの教育問題・競争社会に一石を投じた作品です。この競争社会の裏には重圧に耐えかねて、または結果を悲観して自殺する生徒が増えていました。このように多くの学生は、勉強=競争に勝つための手段として、暗記や点を取るための勉強をしています。

インド映画を構成する9つの要素

インド映画ではインドの伝統的な舞台劇で表現される「9つの感情」に倣って、映画でもこの9つの感情を取り入れています。

シュリンガーラ(恋愛)・ハースヤ(笑い)・カルナ(悲しみ)・ラウドラ(怒り)・ヴィーラ(勇敢)・バヤナカ(恐怖)・ビーバッア(嫌悪)・アドゥブタ(驚き)・シャーンタ(平穏)が盛り込まれています。

インド映画の楽しみ方として、これを意識して鑑賞してみるのも良いかと思います。

インドのお金の価値

映画の一つで三人の家庭のお金に関するシーンがあります。当時の価値として、1ルピー = 約1.9円ほどになります。

一番貧乏なラジュー家の月収が2500ルピーなので日本円に直すと4750円になります。映画では他のふたりの家の月収も出てくるので頭に入れておくとさらに楽しめるかと思います。

話したくなる豆知識

なぜ邦題が「きっとうまくいく」なのか

原題は『3 idiots』 「idiot」とは「ばか」のこと。つまり、『3 idiots』は、「3バカ」という意味です。

邦題の『きっとうまくいく』これは本作で出てくるキーワードでありメインテーマの「All Is Well」を翻訳したものになります。

映画のキーワードでもある「Aal Izz Well」は監督のラージクマール・ヒーラーニーの幼少時に家に居た警備員が、危険は無し、全て安全であることを皆に知らせるために夜中に叫んでいたフレーズなのだそうです。むかし村の夜回りが警備中に安全確認のため大声で言っていたところ、盗みに入った泥棒が驚いて逃げたという話から恐怖から自分を守る、全てが順調にいっているという意味があります。

天才俳優の役作り

ミスター・パーフェクト”の異名を取るボリウッドの大スター アーミル・カーン。変幻自在の演技が映画の大きな見所です。公開当時44歳で20代の大学生を演じることになったアーミル・カーンは役作りのためにバナナ数本で生活するなどし、筋肉を削ぎ落としました。

また彼は、主演作を変わった方法でプロモートすることでも知られている。「きっとうまくいく」では変装してヴァーラーナスィー、コルカタ、パンジャーブ州の農村、チェンナイなどに出没し話題になりました。

大学生のリアル

きっとうまくいくでは、インドの大学生の言葉遣いが最大限再現されており、英語とヒンディー語の自然なミックスが使われています。意識して聞いてみるとより楽しめます。

スピルバーグも絶賛

スティーヴン・スピルバーグは当時「3回も観るほど大好きだ」と絶賛しており、「感情的な基調が好きだった」と述べています。また、ブラッド・ピットも「心震えた」とコメントしており、ハリウッドも注目の作品です。

出演・監督

主演 : アーミル・カーン

参照 https://www.amazon.co.jp/Aamir-Khan-Actor-Activist-Achiever

インドのスターでもあるアーミル・カーンは、映画監督&プロデューサーの父そして、映画監督の叔父という映画一家に誕生しました。「ミスター・パーフェクト」と呼ばれており、作品選びや役づくりに一切妥協しない人です。

インド国内では彼以上の天才はいないとまで言われており、俳優として第一線で活躍しつつ、福祉や教育など社会問題にも取り組んでいます。また、米『タイム』誌が「世界で最も影響力のある100人」に選ばれており、あのビルゲイツが会いたいと発言した人物でもあります。

好きな映画作品は、日本だと宮崎駿監督の『千と千尋の神隠し』アメリカだと、スピルバーグ監督の『インディ・ジョーンズ』や、ロバート・ゼメキス監督の『フォレストガンプ』インドの映画ではムガル帝国のアクバル大帝を描いた歴史映画の『Mughal-e-Azam』みたいです。

知っておきたい!インド映画の3大スター アーミル・カーン↓

アーミル・カーン  おすすめ作品

監督: ラージクマール・ヒーラーニ

インド映画界の巨匠とも呼ばれ『きっとうまくいく』や『PK』・『SANJU』など社会的なメッセージを込めた作品が多いですがエンターテイメントとして昇華することがうまい映画監督です。

ラージクマール・ヒーラーニ監督 おすすめ作品
  • きっと、うまくいく
  • PK
  • SANJU

「きっと、うまくいく」が好きな人におすすめ映画

主演のアーミル・カーン&監督が再タッグ 『 PK 』

ラージクマール・ヒラーニ監督と、アーミル・カーンの再タッグ作品。宗教問題を取り上げた作品であるのにもかかわらず、インドでは「きっと、うまくいく」を超える興行成績を記録し、全米公開もされました。

笑って泣けて、宗教について少し考えさせられる作品で『きっと、うまくいく』が好きな人は楽しめる作品だと思います。

負け組もいいなと思える作品『きっと、またあえる』

あることをきっかけに親世代になった個性豊かな仲間たちが集まり、大学時代の笑いと涙と友情を描いた青春ストーリーです。

『きっと、うまくいく』と同じ競争社会をテーマにした映画ですが、学生時代の仲間の重要さや勉強とは違う青春の素晴らしさが描かれており、勉強よりも青春や仲間にフォーカスした作品です。

負け組でも良いなと視野を広げてくれる作品です。

アーミルカーンの初監督&主演『地上の星たち』

アーミルカーンの初監督の作品で、アーミルカーンの優しさが詰まった作品です。

他の作品とは違い歌って踊って明るい映画ではなく、前半は暗い展開が続くので好き嫌いは分かれると思います。ですが、大人として多様な視点を知るきっかけになると思います。

まとめ

日本でも進学や就職のために勉強をしている(してきた)人は多いと思います。その結果、本来の勉強の目的である、知識を身につけ新たな世界を知ることの楽しさを忘れて大人になっていきます。

そんな新しい世界を知る、学ぶことの楽しさをランチョーが教えてくれる作品だと思います。

ただのコメディ映画はではなく、青春・ミステリ・社会問題・ラブロマンスなどのあらゆる要素が詰め込まれているので約3時間があっという間で、見終わった後にちょっと頑張ってみようかなと思える映画です。

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