「ミッション・マンガル 崖っぷちチームの火星打上げ計画」をより楽しむために抑えておきたいポイント
この映画は火星へ探索機を送るために、再起をかけた男と女性科学者たちのアイデアと努力の物語です。アジア初の火星探査計画の話をもとにした映画で、誰もが実現不可能プロジェクトだと思われたいた「火星探索プロジェクト」を生活知恵から閃いたアイデアと努力で乗り越える作品です。
日本でも大ヒットした「パッドマン 5億人の女性を救った男」の製作チームが再結成し、監督のR.バールキが脚本を担当し、パッドマンでも主演を務めた「アクシャイ・クマール」がプロジェクト責任者のラケーシュを演じました。
再起をかけた男と女性科学者たちのアイデアと努力が歴史を変える「ミッション・マンガル 崖っぷちチームの火星打上げ計画」をまだ観てない人は観たくなるような、観たことある人ももう一度見たくなるような知識をまとめました。
ネタバレはないので安心してご覧ください。
こんな人にオススメ
- インド映画が好き
- 女性の活躍する映画が見たい
- 仕事へのモチベーションが上げたい
「 ミッション・マンガル 崖っぷちチームの火星打上げ計画」とは
映画概要
日本でのキャッチコピー 再起をかけた男と女性科学者たちのアイデアと努力が歴史を変えた
タイトル | ミッション・マンガル 崖っぷちチームの火星打上げ計画 ( 原題 : Mission Mangal ) |
公開年 | 2019年 |
国 | インド |
上映時間 | 130分 |
ジャンル | ドラマ・SF・ファミリー |
配信サービス | 配信状況 |
---|---|
U-next | ○ |
NETFLIX | × |
Amazonプライムビデオ | △(レンタル) |
Hulu | × |
※動画の配信情報は2023年5月時点のものです。配信状況により無料ではない場合があります。最新の配信状況は各動画配信サービスの公式サイトでご確認ください。
主要人物
どんな映画か
ひとことで表すと忘れていた小さい頃に見ていた夢を思い出し、やる気を起こしてくれる映画です。
2010年、インドの宇宙事業の命運をかけたロケット打上げが失敗し、責任者だったラケーシュとタラは、当時無謀とされていた火星探査プロジェクトという閑職に異動させられます。この崖っぷちの2人がメンバーを集めようとしますが、トップクラスの人は送ってもらえず、経験の浅い人選やモチベーションの低いメンバーが集められました。
メインプロジェクトではないため予算が与えられないこと、そして家庭などのプライベートの事情がありバラバラのチームでしたが、女性たちの節約アイデアでわずかな予算でも火星打上げを成功に導くため、チームは結束し奮闘します。
実話をもとにしたこの映画では、女性キャラクターたちがとても魅力的に描かれています。それと同時に「思春期の子を持つ親」「妊娠・子育てと仕事」「定年退職目前」などプライベートと仕事という誰にでも重ね合うような問題が描かれており、共感を生む作品になっております。
「夢は夜寝るときに見るものじゃない。夢は夜に君を眠れなくさせるものだ」というセリフがこの映画を表すように、忘れていた小さい頃に夢見た夢を追い求めることの美しさが詰まった映画です。
予備知識
実際にあったこと
冒頭でも説明しましたが、この映画は実際にあった「アジアで初めてロケットを火星周回軌道に乗せることに成功した。火星探索機打上げ計画MOM」をもとに製作された映画です。
世界各国で打ち上げをして火星を目指していましたが失敗に終わっていました。そんな中インドでは2013年、無謀とも思われていた火星周回軌道に乗った無人探査衛星プロジェクトを初挑戦で成功を成し遂げました。
無謀と思われていたわけ
探索機を火星に送ることは無謀とされていました。インドで初めての地球の引力圏を脱出させる試みであること、そして最大の理由として予算の少なさです。アメリカでは約6億7100万ドルかけているのに対して、インドでは約7400万ドルと1/9ほどとかなり少ない予算です。
探査機 マンガルヤーンの由来
マーズ・オービター・ミッション(MOM)の探査機の名前「マンガルヤーン」ですが、マンガル=火星 ヤーン=運搬・乗り物を意味します。
話したくなる豆知識
それぞれの名前の由来
映画では、実在の人物と名前は変えています。
ラケーシュ・ダワン(MOMプロジェクト主任)
実際にロケット打ち上げが行われた「サティシュ・ダワン宇宙センター」からとった名前になります。
タラ(プロジェクトディレクター)
サンスクリット語で「星」の意味があります。また、悩み苦しみから救う女神の名前でもあります。ラケーシュ・ダワンや家族の悩みを解決するという意味でもつけられたと考えられます。
エカ (ジェット推進)
サンスクリット語で「ひとつの、唯一の」の意味があります。 映画内でも唯一サリーを纏わない、現代インド女性の在り方を象徴していました。
ネハ(自律システム専門)
ネハは「愛情 」の意味があります。
最強の制作チームと豪華俳優陣
この映画を手がけたチームは日本でも大ヒットした『パッドマン 5億人の女性を救った男』の製作チームそして監督のR.バールキが脚本を担当しています。またパッドマンで主演を演じた「アクシャイ・クマール」がプロジェクト責任者のラケーシュを演じています。
主演(タラ)のヴィディヤ・バランは「女神は二度微笑む」パルメーシュワル役のシャルマン・ジョシは「きっと、うまくいく」などインド映画でのメイン俳優が勢揃いしています。
出演・監督
脚本 : R・バールキ
1965年生まれ。2007年に「チーニー・カム」で映画監督デビュー。同年に「マダム・イン・ニューヨーク」の映画監督でもあるガウリ・シンデーと結婚。
R・バールキ おすすめ作品
- パッドマン 5億人の女性を救った男
- ミッション・マンガル 崖っぷちチームの火星打上げ計画
ラケーシュ・ダワン:アクシャイ・クマール
1990年代に最も成功を収めたボリウッド俳優の一人であり、100本以上の映画に出演し、そのうち52本の映画が興行的な成功を収めている俳優です。インドのジョージ・クルーニー” や ”ジャッキー・チェン”とも言われています。
アクシャイ・クマール おすすめ作品
- パッドマン 5億人の女性を救った男
- ミッション・マンガル 崖っぷちチームの火星打上げ計画
タラ:ヴィディヤ・バラン
1995年にデビューしますが、主演の交代や映画が公開しないなど多くのトラブルに見舞われます。2000年以降は、いくつかの映画で興行的な成功を収め、映画賞を受賞するなどインド映画のメイン俳優の一人となります。また2013年にはカンヌ国際映画祭で審査員を務めるなど国際的は俳優の一人となりました。
ヴィディヤ・バラン おすすめ作品
- 女神は二度微笑む
- ミッション・マンガル 崖っぷちチームの火星打上げ計画
「ミッション・マンガル 崖っぷちチームの火星打上げ計画」が好きな人におすすめ映画
脚本 R・バールキの作品『パッドマン 5億人の女性を救った男 』
脚本のR・バールキ監督作品 「 パッドマン 5億人の女性を救った男」
インドで安価な生理用品を作るために奔走した男の実話をもとにした映画です。生理が穢れでありタブーな風潮があるインドで生理用ナプキンと向かい合い、居場所や家族を失います。このような辛い状況でも妻を含めたインドの女性の健康と自由のために諦めずナプキン作りを続ける、そして好奇心を持ち続け、失敗をしてもあきらめない 主人公のラクシュミの姿に心を動かされる感動作品です。
アメリカ初の有人宇宙飛行計画を陰で支えた3人の黒人女性の実話に基づく映画 『 ドリーム 』
アメリカ初の有人宇宙飛行計画の影で支えたNASA職員の3人の黒人女性の活躍を描く実話ベースの映画です。男性優位な社会や黒人差別がある中、それを忍耐とユーモアな行動で乗り越えて、計画を成功へと導いていく作品です。
「ミッション・マンガル 崖っぷちチームの火星打上げ計画」が好きな方はこちらの映画も好きだと思います。
4人の高校生がロケット研究に夢をかける実話に基づく映画 『 遠い空の向こうに』
宇宙への憧れを抱いた4人の高校生「ロケット・ボーイズ」が、幾度も挫折や困難を味わいながらもロケット開発に力を注ぐ夢と苦闘を描いた作品です。こちらの映画は夢を持ち夢中でロケット研究に明け暮れる少年のNASA技術者になるまでのストーリーが描かれています。
夢を持っている人や学生におすすめな作品です。また家族や青春がメインで描かれているため、元気がもらえ感動させられる作品となっております。
人生に迷いはつきもの。もしもを違う人生を歩んでいたら 『2つの人生が教えてくれること 』
大学卒業前夜に妊娠検査薬を使った女性を主人公に、妊娠していた場合としていなかった場合の2つの人生を並行させて描いた作品。
「過去の自分が別の判断をしていたり、別の出来事が起こっていたりして、異なる人生があったとしたら」という多くの人が考えたことのあるテーマを映画化した作品です。
仕事とプライベートのバランスに悩んでる方・今までそして今後の選択に悩んでいる方におすすめの作品です。
まとめ
生活の節約アイデアと努力が詰まった火星探査機を打ち上げる作品「ミッション・マンガル 崖っぷちチームの火星打上げ計画」
「夢は夜寝るときに見るものじゃない。夢は夜に君を眠れなくさせるものだ」というセリフがこの映画を表すように、忘れていた小さい頃に夢見た夢を追い求めることの美しさが詰まった映画です。
興味を持った方には是非 インド初の火星探査機プロジェクトを描いた作品「ミッション・マンガル 崖っぷちチームの火星打上げ計画」ご覧になってもらいたい作品です。ぜひ次に見る映画の候補にしてみてはいかかでしょうか?
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