松本人志監督・脚本の傑作映画４選

松本人志といえば、ダウンタウンとしてお笑い界でその名を馳せていますが、彼の才能はそれだけにとどまりません。映画監督・脚本家としても、独自の視点とユーモアを持ち合わせた作品を数多く手がけてきました。彼の映画は、一度見たら忘れられないような強烈な印象を残すものばかりです。本記事では、松本人志が監督・脚本を務めた傑作映画4作品をご紹介します。それぞれの作品に込められた彼のメッセージと、ユニークな笑いをぜひ体験してみてください。

1,大日本人だよ

『大日本人』（2007年）

あらすじ

松本人志の初監督作品であり、その独特のユーモアと斬新な視点が詰まった作品です。映画は、巨大な怪獣と戦うスーパーヒーロー「大日本人」を主人公に、彼の日常と葛藤を描いたモキュメンタリー風のコメディです。スーパーヒーローでありながら、一般市民と同じように日々の生活に悩む姿がユーモラスに描かれています。

大佐藤大（だいさとう・まさる）は、日本各地に現れる巨大生物「獣（じゅう）」を退治する家系の6代目。自身のからだに電流を流して巨大化し、獣と戦うことを生業としていたが、最近では世間からうとまれる存在となっていた。家には落書きをされたり石を投げ込まれたりされ、妻と娘とは別居して暮らす、決して幸せとはいえない日々。ある日、日本に正体不明の獣が現れたことで大佐藤の生活に転機が訪れる……。

タイトル	大日本人
公開年	2007年
国	日本
上映時間	113分
ジャンル	コメディ

^{※動画の配信情報は2024年7月時点のものです。配信状況により無料ではない場合があります。最新の配信状況は各動画配信サービスの公式サイトでご確認ください。}

見どころ

キャラクターの魅力: スーパーヒーローでありながらも人間味あふれる主人公のキャラクターが、観客の共感を呼び起こします。

モキュメンタリー形式: ドキュメンタリー風の撮影手法が、物語にリアリティを与え、観客を引き込む要素となっています。

ユーモアと社会風刺: 松本人志ならではのシュールな笑いと、現代社会への風刺が随所に散りばめられています。

2,謎の部屋で

『しんぼる』（2009年）

あらすじ

『しんぼる』は、松本人志が監督・脚本を務めた2作目の映画です。ある男が突如として謎の部屋に閉じ込められ、奇妙な出来事が次々と起こるというシチュエーション・コメディです。映画は非常に抽象的であり、観客に様々な解釈を促します。松本人志の独創的なアイデアと、彼の哲学的な視点が融合した作品です。

メキシコに住むプロレスラー「エスカルゴマン」。いつものように朝食を取り、いつものように試合に向かう彼だったが、妻は彼の様子がおかしいことに気づいていた。一方そのころ、水玉のパジャマを着た男が、真っ白な部屋のなかで目覚める。出口が見当たらず、状況を理解できない男。しかし、部屋の壁からは"あるもの"が生えていた。男が"あるもの"に触れたとき、物語が動きはじめる……。

タイトル	しんぼる
公開年	2008年
国	日本
上映時間	93分
ジャンル	コメディ

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見どころ

ユニークな設定とシチュエーション: 謎の部屋に閉じ込められた男の奮闘がユーモラスに描かれており、観客を引き込みます。

二つの異なる世界の対比: メキシコのルチャリブレと謎の部屋という対照的な設定が、物語に深みを与えます。

松本人志の哲学的視点: シンプルな設定ながらも、深いメッセージや哲学的なテーマが織り込まれています。

3,笑わせられれば免刑

『さや侍』（2011年）

あらすじ

『さや侍』は、松本人志が監督・脚本を務めた3作目の映画です。サムライ時代を舞台に、剣を捨てた元武士と彼の娘が、様々な試練を乗り越えていく姿を描いたヒューマンドラマです。映画は感動的なストーリーと、親子の絆を描くことで観客の心を打ちます。松本人志の監督としての成長を感じさせる作品です。

伊香藩の侍であった野見勘十郎は、あるできごとをきっかけに脱藩。刀を捨てて賞金首となった彼は「さや侍」と呼ばれ、娘のたえとともに逃避行を続けていた。多幸藩にたどり着いた野見はついにとらえられてしまう。ところが彼に命じられたのは、藩の若君に芸を見せて笑わせてみろという「三十日の業」であった。若君が笑えば無罪放免、失敗すれば即切腹。武士としてのプライドを捨てて業に挑戦する野見、その運命は……。

タイトル	さや侍
公開年	2011年
国	日本
上映時間	103分
ジャンル	コメディ・時代劇

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見どころ

親子の絆: 野見勘十郎と娘のたえの深い絆が描かれており、感動的なシーンが多くあります。

ユーモアとシリアスの融合: 三十日の業に挑戦する野見の奮闘がユーモラスに描かれる一方で、切腹のプレッシャーや武士としての葛藤がシリアスに描かれています。

松本人志の独自の演出: 笑いと涙が織り交ぜられた松本人志ならではの演出が光ります。

4,刺激を求め

『R100』（2013年）

あらすじ

『R100』は、松本人志が監督・脚本を務めた4作目の映画です。サラリーマンが会員制のSMクラブに入会し、非日常的な体験を通じて人生が狂っていく様子を描いたブラックコメディです。映画は非常にシュールで、観客に笑いと驚きを提供します。松本人志の独特のユーモアと、社会風刺が光る作品です。

サラリーマンの片山は、会員制のSMクラブ「ボンテージ」に入会する。「ボンテージ」は、日常のいたるところに女王様があらわれ、様々なプレイをしかけるという特殊なクラブだった。だがそのプレイは次第にエスカレートし、片山の普段の生活までもが脅かされていく。さらにプレイ中に起きたある事故がきっかけとなり、彼は「ボンテージ」のほんとうの恐ろしさを目の当たりにする……。

タイトル	R100
公開年	2013年
国	日本
上映時間	100分
ジャンル	コメディ

^{※動画の配信情報は2024年7月時点のものです。配信状況により無料ではない場合があります。最新の配信状況は各動画配信サービスの公式サイトでご確認ください。}

見どころ

シュールでユニークな設定: 会員制SMクラブの非日常的なプレイが、シュールで独特の笑いを生み出します。

エスカレートする緊張感: プレイが次第に過激になり、片山の生活が崩壊していく過程が緊張感を持って描かれています。

松本人志の社会風刺: 映画全体を通して、現代社会や人間関係に対する風刺が巧妙に織り交ぜられています。

まとめ

松本人志の監督・脚本作品は、その独特な視点とユーモアで観客を魅了し続けています。『大日本人』のシュールなヒーロー像から、『しんぼる』の哲学的な部屋、『さや侍』の親子の絆、そして『R100』のエキセントリックな世界観まで、彼の映画は一度見たら忘れられないインパクトを残します。松本人志の映画を通して、彼の多才なクリエイティブ力と深いメッセージに触れてみてください。きっと新たな発見と感動が待っていることでしょう。