予備知識
映画の舞台
映画の舞台はイギリスが舞台となっており、自然豊かなコーンウォールと都会のロンドンの2箇所です。
海岸の穏やかな風景が印象的な主人公の出身地コーンウォールは、イギリス最南西部の絶景リゾート地としても知られており、「英国の夏を過ごすなら間違いなくここ」とイギリスの人々から言われるくらいの自然の魅力に溢れた秘境の地です。
弁護士になり移り住むことになったロンドンでは、街と地下鉄、劇場やギャラリーなどロンドンの魅力がぎゅっと詰まっています。
映画終盤にローリーが読んでいる本
映画終盤にローリーが読んでいたのがアンディ・ムリガンの『トラッシュ』という本。本作の後、2014年に公開されたリチャード・カーティスが脚本を務めたスティーブン・ダルドリー作品「トラッシュ!-この街が輝く日まで-」の原作です。本で繋がりを作るという遊び心はトラッシュが公開されてからわかるという粋な演出になっています。
他にもリチャード・カーティス監督のこういった遊び心が隠されていますので是非探してみてはいかがでしょうか?
話したくなる豆知識
元々メアリー役は別の人だった
元々、レイチェル・マクアダムスが演じたメアリー役には『500日のサマー』などで知られるズーイー・デシャネルが考えられていました。しかしスケジュールの都合で実現しなかったそうです。
そこで、コメディを演じる事が出来て親近感と温かさを持っているという理由でレイチェル・マクアダムスがキャスティングされました。
主人公の子供の頃の役は、監督の実の子?
主人公のティムが、幼少期に戻り父と過ごすシーンがありますが、幼い頃のティムは監督のリチャード・カーティスの実の息子が出演しています。
ストーリーのアイデア
監督 リチャード・カーティスがサイモンという友人と交わした何気ない会話をきっかけに誕生した作品です。二人は様々な話をしている中で「昔の自分達が幸せだったか」や「残り24時間しか生きられないと告げられたら何をする?」などどうやって幸せになるかを話していました。
幸せについて考えているうちに「私が過ごした今日が、完璧な日」だと思いこれを映画の題材にできないか考え、生まれた作品になります。
そして、「タイムトラベルが存在するなら、なんでもできて・好きな日を生きて・全てを自由に選べるキャラクターができる。そんな非凡な人が、平凡な日々を特別なものだと認めるストーリーなら、この映画は見る価値がある」と思いストーリーを制作しました。
リチャード・グリフィスの最後の作品
今作をもって監督引退を宣言しているカーティス監督
その理由を「答えは映画の中にあるよ。歳をとるにつれて、何気ない時間の大切さが身にしみてくるけど、監督をしながら日常のありがたみを実感することは困難だ。2年間近く作品に没頭するからね」と語っています。
「アバウト・タイム」以降に脚本家として、「トラッシュ! この街が輝く日まで (2014)」「イエスタデイ(2019)」とストーリー原案として「マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー(2018)」に関わっています。是非こちらの作品もチェックしてみてはいかがでしょうか。
日本で最初の上映はミニシアターから
『アバウト・タイム~愛おしい時間について~』は2013年にイギリスで公開されました。
日本では最初ミニシアターだけでの上映だったのでした。しかし、口コミでどんどん評判が広がり上映館数が拡大していきました。その後、10ヶ月以上のロングラン上映で、ミニシアター作品としては異例の興収3億円を突破する大ヒットを記録しました。
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